歯の着色汚れ「ステイン」とは
2022/07/12
ステインは色素や渋み成分とタンパク質が結びついたもの
歯の着色汚れ、ステイン(Stain=しみ・染料)はコーヒーや赤ワインなど食べ物の成分が歯にしみとして定着します。
ポリフェノールという色素を含む成分がステインの原因として代表的なものです。
ポリフェノールを含む食べ物はコーヒーや紅茶、赤ワイン、チョコレート等が挙げられます。
1日3回きちんと歯磨きしているのにいつの間にか歯が黄ばんだ感じがする…。
今日からもう少し丁寧に磨いてみよう。
そう思っても、歯に蓄積したシミや汚れはなかなか落ちないんですよね。
ステインは、食物中に含まれるポリフェノール類と、歯の表面のエナメル質を覆っているペリクルというタンパク質が結びついたものです。
ステインは時間経過によって少しずつ歯に付着していくため、放置するほど落としにくくなるのが特徴です。
そのため、ステインが蓄積する前にケアする必要があります。
色の濃い食べ物や飲み物を摂取することで歯の黄ばみや着色汚れにつながる、これは想像するに難くありません。
でも、決して色が濃い食べ物ではありません。
白いお豆腐には大豆イソフラボンといわれるポリフェノールの一種が含まれております。
また、ステインになりやすい成分として他にもカロテンやタンニンがあります。
タンニンは、緑茶に多く含まれますが、バナナやリンゴなどの果実にも含まれます。
つまり食べて生活していく以上、ステインは避けられないもの。その都度ケアして行く必要があるのです。
まとめ
歯に一切ステインがつかないようにすることはできません。
そのために医療機関に行ってホワイトニングやクリーニングをする方法があります。
でも当サロンがお伝えしたいことは歯のキレイと健康を未然に防ぐこと。
ステインが蓄積するのを防ぐには、日々のブラッシングです。
ブラッシングの際には絶対に歯を傷つけないでください。
強くこするとしっかり落ちるような気持ちがしますが、これはとても大事な事です。
固そうに見える歯の表面ですが、表面のエナメル質が失われてしまうと象牙質と呼ばれる黄色い研磨剤配合の歯磨き粉など歯の表面には細かな傷がつきやすいもの。
傷があると色素が入り込みやすくなり、ステインの沈着につながりますので歯磨きの際に優しく磨くようにしましょう。
ステインの原因は日々摂取する食べ物や飲みもの、食べた後に歯を放置しておかないことも重要です。
可能なら食べた直後に歯磨き、難しい場合はうがいをするだけでも効果があります。とくにコーヒーや紅茶、チョコレートなどを飲食したあとは、早めに歯磨きやうがいをすることを意識しましょう。また、ガムなどを噛んで唾液分泌を促進することもステインの予防に役立ちます。
すでにステインが蓄積してしまっている場合は、食後の歯磨きやうがいなどによって着色の悪化は予防できますが、歯を白くすることはできません。ステインが蓄積した歯を白くするには、歯のホワイトニングやクリーニングを行う必要があります。ホワイトニングやクリーニングにはさまざまな種類があるので、それぞれの特徴を知って自分に合う最適な方法を選べるようになりましょう。